カーボンフットプリント(以下CFP)とは
製品やサービスにおける、原材料調達から廃棄・リサイクルに至るまでのライフサイクル全体を通して排出される温室効果ガス(以下GHG )の排出量をCO2の排出量に換算した数値のことです。
ライフサイクル全体での排生量を把握できるため、GHG削減への取り組みを促進することができます。
CFPの算定に関してはISO規格が発行されており、ISO14067:2018(※1) Greenhouse gases—Carbon footprint of products — Requirements and guidelines for quantification に準拠した算定が行われていることの第三者検証を受けることは、 自社の算定結果の信頼性を高めるうえで大変重要です。
また、日本でも経済産業省、環境省が共同で「カーボンフットプリント ガイドライン」を2023年3月に発行しており、このガイドライン策定に際し、「サプライチェーン全体でのカーボンニュートラルに向けたカーボンフットプリントの算定・検証等に関する検討会」の委員として、SOCOTECは参画し、協力いたしました。
CFPを取り巻く環境
政府・金融市場・顧客・消費者等のステークホルダーから企業に対してCFPを報告する要求が高まっており、CFP利活用シーンが多様化しています。海外では、グリーンウォッシュ(※1)の問題もあり、環境情報に対する世間の目は一層厳しくなるばかりです。 そういった情勢の中で、いかに信頼できる方法でCFPを開示するかが喫緊の課題となっています。
ソコテックのCFP検証を受けるメリット
当社のCFP検証を受けることにより、CFP数値の確からしさ(算定方法の妥当性・データのトレーサビリティ)を、ステークホルダーに訴求することが可能です。
ソコテックは、ISO14065認定(※3)を受けた検証機関であり、延べ5000社のGHGに関する第三者排出量検証の実績があります。
また、経済産業省のCFP有識者検討会(※4)委員としてCFPガイドラインの策定に寄与した知見とノウハウを活かし、国際基準に則った、質の高い検証サービスを提供することが可能です。
弊社でのCFPの保証を取得された企業様には、第三者保証効力のあるCFPマークを発行いたします。
CFP検証の流れ
① 算定担当者様に、算定ロジック・データ収集方法等をヒアリングにて確認
② 工場等、実際の製造現場を視察
- ※1 )ISO 14067 とは、製品のカーボンフットプリントの計算原則、要求事項およびガイドラインを定義して定量化し、カーボンラベルに信頼性をあたえる。また気候変動に関する国連の持続可能な開発目標に貢献している。
- ※2 )実態とは異なるにも関わらず、環境に配慮していると見せかけた商品を販売し利益を得ること
- ※3 )SOCOTEC は日本適合性認定協会(JAB)認定 ISO14065を取得している検証機関である。現在、JAB認定ISO14065を取得している検証機関は国内では6社となっている
- ※4 )サプライチェーン全体でのカーボンニュートラルに向けたカーボンフットプリントの算定・検証等に関する検討会
- ※5 )検証計画が適切かどうかを第三者的視点でレビューすること
- ※6 )検証結果が正しいかどうかを第三者的視点でレビューすること